竹林(孟宗竹むら)と大杉森 更新:2010.1.25

 

孟宗竹むら 
「表門」から先の「一の木戸」をくぐった左手一面が約1000本の孟宗竹が林立する孟宗竹むらです。
孟宗竹は江戸時代初期に中国から導入されたとされており、直径7〜18cm、高さ10〜18mにもなる我が国では最大の竹です。弓の材料として最適であることから、偕楽園開園1年後の天保14(1843)年に京都嵯峨、八幡の竹を土のついたまま運び植えられたものが現在に至っています。
 竹は、素直で忍耐強く、剛と柔を合わせ持ち、その上優美で古来より日本人の生活の中にとけ込んでいました。
弓等の武具、茶道・華道の用具、建築素材、駕篭などの生活用具、また地鎮祭の神事等々数えあげればきりがありません。園内の竹垣は孟宗竹林の竹が使われています。竹林に満ちる新鮮な空気の中の散策は格別です。

大杉森
槍の穂先を天に向かって突き立てたようにどこまでもまっすぐに伸びる杉。杉の寿命は長く種類によっては数千年にも及ぶといいます。古代から日本人は老杉の荘厳さに神を感じていたのでしょうか。全国には神杉と呼ばれている大木が数多く存在します。

杉林は地下水を集め空気を清浄に保つ作用があり、その葉は線香の材料にもなっています。
偕楽園の大杉森は、陰陽の重要な役割を果たしているだけでなく、夏なお暗い鬱蒼とした杉の中を行くとき、日常のストレスをどこかへ吹き飛ばしてくれるような、大きな力を秘めているように思えてなりません。

樹齢約760年の太郎杉
楓の翠が優しく包みこんでいます

昼なお暗い大杉森を行く
この先は中門

好文亭待合
七曲がり坂を登り切ったところから見る

七曲がり坂
坂の下には観梅碑がある

杉の高さは太陽の光を寄せつけない

杉林側から見た中門

芝前門(しばさきもん) 
  この先の左手が好文亭、右手が中門

孟宗竹むら
この先の階段を下りたところに吐玉泉があります

孟宗竹むら  

孟宗竹むら

鬱蒼とした杉林で風にゆれる楓 

 

一の木戸
奥に見えるのが表門

孟宗竹むら
一の木戸をおりたところ 

表門(黒門)
梅の時期とは異なる雰囲気が漂う

偕楽園の散策はここからのスタートがベスト