好文亭 表門 (こうぶんてい おもてもん)

好文亭表門は、偕楽園北側に位置し、本来の偕楽園の正面入り口です。
最近は交通機関の関係で、東門から入る来園者を多く目にしますが、この表門から入ってこそ偕楽園の奥深い魅力を堪能できます。
どうぞこの表門から入園して、水戸藩第9代藩主徳川斉昭公の造園思想にふれてみてください。
表門は、昭和20年8月の戦災にも焼け残り開園当時の面影をそのままにしています。
茅葺き(かやぶき)切妻造り(きりづまつくり)で、角柱2本と副柱2本で支えられ、両側には瓦葺きの袖塀がつけられ、黒塗りであることから「黒門」とも呼ばれています。
表門の左手にはヤブツバキの巨木、右手には桜の巨木があり、ここからすでに陰陽の世界が始まっています。
毎年4月上旬にはこれらの二種の陰陽の花を同時に見ることができます。
表門右手に「史蹟及び名勝 常磐公園」の石柱があります。




好文亭表門
表門付近にも数種類の梅が植えられている
2〜3月には表門を入りすぐ左手の梅「緑萼(りょくがく)」が独特の色彩を放っています






陰の樹とされる表門左手のヤブツバキの巨木
H19.2に屋根が葺き替えられました




陽の樹とされる表門右手のソメイヨシノ
左手のツバキと右手のソメイヨシノで陰陽の世界がここから始まります
  右下部に「史蹟及び名勝 常磐公園」の石柱が見えます

表門構造
内側から見た瓦葺きの袖塀(そでへい)
副柱も確認できます
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